「モンロー」のチャットルームでの浮気談義に触発された私は、ここのチャットにもう少し興味を持ちました。
それよりも私自身が変化していました。
子育てに追われていっぱいいっぱいだった時期を過ぎ、少し時間の余裕ができたときに気付いた主人の不貞。
泣き寝入り半分、目には目を・・・といった反発心が半分です。
私だって主人以外の男性に心の居場所を求めていいのではないかと解釈したのです。
浮かない毎日を過ごしていたときに、主人の仕事関係で知り合った薬局の社長夫人の幸恵さんとランチする機会がありました。
彼女は私よりも10歳ほど年齢が上で、年に数回ランチする間柄で、親しくさせていただいている方です。
そのときは、初めて会う女性とご一緒でした。
東京から来た橋本さん。手短に紹介されて、東京出身の幸恵さんの同級生かなにかだろうと思い、気に留めずにお相手をしました。
数日後、幸恵さんから電話があり、
この間の橋本さん、あなたどう思った？と不意に聞かれました。
別に、特に何も感じなかったので、
ううん、なにも。と答えました。
見た目もごく地味な中年女性といった風体でしたから、なにかを感じろと言う方が難しいです。
彼女、ああ見えてすごいのよ。ご主人が鬱病で立たないんですって。だからご主人公認でお金を使って男性を買っているのよ。私は男性を買ってまでは絶対にしたくないわ。
今は32歳のトルコ人と付き合ってるんですって。もうその男に夢中ですごいんだから。投げ出すように幸恵さんが言いました。
トルコ人・・・、ちょっとそれは騙されているんじゃないだろうか。
日本に呼んでもらいたいだけとか。
でも、「男を買っている」というフレーズに私が心を強く打たれたのは事実です。
私もお金を出してまで男性とは遊びたくないし、お金をもらうセックスも怖いです。
甘い考えかも知れませんが、心を支えて寄り添ってもらえるパートナーが欲しいんです。
けれども、橋本さんの方法は私にひとつの道を示してくれたような気がしました。
主人に執着せずに、家庭と恋愛を両立させること。私にそれができるかしら。
そんなことをぼんやり考えながら、ふたたびモンローのチャットで他愛のない会話に興じていたときに、思いがけなく２ショットチャットに誘われました。
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